ジャガード織物は、複雑な絵柄を織りによって再現する紋織物の一種です。日本古来の織物では西陣織などがこれに相当します。一般的な織物(ドビー)や、プリント生地は、比較的大量生産に向きますが、ジャガード織物は、工程の複雑さや完成した生地の用途が大量生産には向かないため、相対的に割高になってしまいます。しかし、独特の味わいや質感が、違いがわかる生地にこだわりのある方々に愛されております。

 

ジャガード織物を織るには、柄を描くための織り方の指示データが設定された型(紋紙)が必要となります。かつては意匠師と呼ばれる専門の職人柄を描いて紋紙に一つ一つ穴を開けて作ると言う大変な作業でしたが、現在は、コンピュータで画像処理をして機械でパンチする事が可能になりました。

最新の機械では、紋紙を使用しないで、直接コンピュータから織りの指示を行える直織りも可能です。

 

当工場では、昔ながらの紋紙を使用した機械と、最新の直織りの機械の両方を揃えておりますので、幅広いご注文に柔軟に対応する事が可能です。

 

画像処理
画像処理

ジャカードデザインシステムを使い、意匠に組織を入れたデータを作成します。

紋紙作成1
紋紙作成1

画像処理された織り方の指示データを紋紙にパンチ(穴をあける)をします。

紋紙作成2
紋紙作成2

パンチされた紋紙をあみ糸で繋ぎます。

糸返し
糸返し

染色された糸を枠に掛けボビンに巻き取る作業です。

整経
整経

必要な本数のタテ糸を長さを揃えてドラムに巻き付け、ドラムからビームに平均した張力で巻き取る作業です。

よじり込み
よじり込み

整経されたタテ糸(男巻)を織機に仕掛け,

織りきったタテ糸と一本づつ繋ぐ作業です。

  

製織
製織

織機を用いタテ糸とヨコ糸交錯させて織物にしていきます。

検反
検反

織り上がった生地を整理加工する前に検査する作業。

キズ・汚れ・をチェックし、巾・長さ・重さ等を計測します。