2017平成29年8月30日水曜日

青森ドライブ最終日 

恐山

日本三大霊山の一つといわれる恐山は、およそ千二百年の昔、慈覚大師円仁さまによって開かれた霊場です。地蔵菩薩を彫刻し、ご本尊としたことから、あちらこちらに風車が立ち並び、風にクルクル回っていました。

遊歩道周辺の岩肌からは火山性のガスが噴出し、あたり一帯は硫黄温泉のような臭いがしました。

 

仏ヶ浦

荒波に削られた自然の造形美、奇岩・怪岩が約2㎞に渡って続く景観は極楽浄土を思わせる。

国道338号から仏ヶ浦の案内板を見て左折、少し下ると駐車場がありました。そこから歩道と、途中から木道を15分位、山を下りるように歩くと仏ヶ浦の海岸に出ました。

時間に押されていて、内心スルーしてもいいかな…と思っていた場所でしたが、実際に目にした奇岩怪岩の巨大な迫力に圧倒されました。

足を運んで良かったと思いました。

 

 

 

 

大間崎

本州最北端の地。

大間でイチ押しの人気スポットとなった、マグロと釣り上げた腕のモニュメント(右写真)は 平成6年に水揚げされた440kgのマグロがモデル。

人気のモニュメントだけあって、写真待ちの列が途切れず、あわただしい撮影でした。

大間ならではのマグロ食品を頂きたかったのですが、軒並み売り切れ。時刻13時半。

次に向かう場所もあるし、簡単に済まそうかと、ラーメンを注文するも、出てくるまでに30分待ちました。

でも、出てきたラーメンがと~っても美味しかったです。海の幸をふんだんに使った味は、魚介のだしが塩ベースのスープに絶妙に溶け込み、口に含んだ瞬間から意識の中では潮騒がひろがり、味覚は大漁旗をなびかせ帰港する漁船団と、それを祝う活気に満ちた漁港のお祭りムードに占領されてしまいました(食レポ無理~…)。

 

 

 

 

尻屋崎

下北半島を斧の形に例えるなら、大間崎は刃の先端。ここ尻屋崎は柄の先端にあたります。

東北で最も古い白亜の洋式灯台が立っています。全国でも最大級の光度を誇り、レンガ造りの灯台としては日本一の高さを誇ります。

写真は灯台近くから見た海岸。激しい波が打ち寄せていました。今回の旅でどの岬よりも強い風が吹いていました。

日本在来馬の南部馬を祖先に持つ寒立馬(かんだちめ)が放牧されているということでしたが、残念ながらこのときはいませんでした。

 

 

 

根城

1300年代に南部師行によって築城され、子孫らに守られながら江戸時代になり城としての役割を終えるまでの300年間一度も落城することのなかった名城。

予定通りに進まない旅行とはいえ、閉館時刻を1時間15分も過ぎて到着。駐車場は閉まってなく、1台だけ車が止まっていました。

駐車場に車を止めるとすぐに守衛さんが「もうダメだよ」と言って来ました。ですが、車のナンバーを見て「こんなに遠いところから来たのなら少しだけ待ってあげる」と言ってくれました。そこで図々しくも「100名城スタンプ押させてもらえませんか?」とお願いすると快諾してくれました。電源の落ちた入口の自動ドアを力ずくでこじ開け、中に通しスタンプを押させてくれました。史跡根城広場はジョギングのように小走りでスピーディーに見学し、早々においとま致しました。

とても親切な守衛のおじさん、本当にありがとうございました。

その後、八王子までの長い道のり、SAとPAで二度の仮眠をとり、安全運転で13時間かけて無事に帰りました。