「あたくし、「女郎蜘蛛(ジョロウグモ)」ですけど、こちらの織物工場の敷地に巣を張らせてもらってるけど、今日ほどカメラを向けられたことなかったわ。」
と、思ったかどうかはわかりませんが、西武池袋線ひばりヶ丘駅近く、東久留米市にある学校の女生徒8人と付添いの先生3人が工場見学に来たところ、怖がられるでもなく、かわるがわる接写されたのでした。
ちなみに女郎(遊女)蜘蛛という名前ですが、古い文献によると上臈(ジョウロウ)身分の高い女官・婦人、からきてるとのことです。
薄く青味がかったグレーにレモンイエローの模様は気品漂う女性そのもの、さすがに美しいです。
さらにこのクモの巣は自身のいる円網の前後にもバリアーという網を張る3重構造からなる優れもので、バリアーにひっかかった獲物やゴミが邪魔でなかなか本体の接写がむずかしいクモです。
工場見学を終えた女生徒さん達は、織機の音の大きさに驚いてましたが、「織物ができるまでの工程をじかに見ることができ、緯糸が一本一本織り込まれていく様子や、複雑な織組織での表現など細かな作業をしてるんだなと思いました。」など感想を言ってくれて、お礼の言葉もいただきまして、小生並びに弊社従業員一同とてもうれしかったです。
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